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予約しない人生

予約することが当たり前の世の中になってしまった。
支払いをクレジットカードですることが当たり前に受け入れられるようなってきた。
電話は携帯電話であり、情報はネットで読むという時代になってきた。
なんでもカード化することが進歩だとされる風潮になってきたのである。

その流れはどれも自由を他人にただで差し出すようなものではないのか。
それが行き着く先は自縄自縛なのである。自由を他人に明け渡すことだからである。
それらの共通点は自分の情報をさらけだすということである。
裸になるということである。お城でいえば、外堀を埋めるということである。

大坂城の外堀を埋めさせられた豊臣家はそれが発端となって滅びてしまったのである。
今から見れば、豊臣家はなんとアホなことをしたものかと嗤うことができるが、
当時としては賢明な判断でそれなりに納得した上でそんな愚挙を実行してしまったのである。
その結果がどうなったかは、いまならわかっている。豊臣家は衰亡したのである。

庵主は、予約することができない性格〈たち〉である。その日暮らしなのである。
予約が得意な人には、自分が死ぬ日はどうやって予約するのかと聞いてみたくなるのである。
せっかくの自由である。なにも予約で自分の行動を縛ることもあるまいと思ってしまうのである。
うまいお酒を呑んでいると、死に急ぐこともないと心に余裕が湧いてくるということなのである。
by munojiya | 2009-06-20 00:33 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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