2018年 04月 15日 ( 2 )
2018-04-15 「水酒蘭」と書く大吟醸「みしゅらん」
「みしゅらん」と名付けられた大吟醸酒(だったか純米大吟醸酒)がある。「水酒蘭」と書く。
「みしゅらん」というのはフランスのグルメガイドのもじりなのだろう。
「ミシュラン」は、おいしい料理店のガイド本だったか、美味い料理のガイド本だったか、縁が
ない本なのでよく判らない。「みしゅらん」は、案外「味〈み〉知らん」の駄洒落だったりして。

そのイタリアンレストランで、「日本酒はありますか」と聞いたら「“みしゅらん”という
大吟醸があります」との事だった。大吟醸なのか、純米大吟醸なのかは詮索しなかった。
初めて聞く酒銘なので、蔵元はどこか訊いたら鯉川だという。
なるほど、山形を売りしているレストランだけにお酒も山形の鯉川のPBだったのである。

鯉川なら呑まなくてもうまいのは分かっているし、大吟醸だから、言うなれば美人コンテストで、
どれを見ても似たような美人ばかりであることは分かっているから、わざわざ呑まなくてもいい
お酒だったが、久しぶりの銀座での食事だったので見栄で奮発してしまったのである。
さすが鯉川、ここしばらく呑む機会はなかったが、期待が裏切られるようなことはなかった。

かっこよく言えば「いい仕事をしている」ということであるが、そういう言い方は上から目線と
いって馬鹿にされるのだったっけ。「お酒はいい出来ばえだった」。これも上から目線か。
で、うまい大吟醸を呑んで、こんな贅沢なお酒でなくてもいいという思いを新たにしたのである。
庵主は精米歩合70%ぐらいでうまいお酒ならそれで十分なのである。67年目の悟りである。

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by munojiya | 2018-04-15 00:05 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)
2018-04-15 「尊敬してます先生」
この人のおかげでマジックやり始めた。尊敬してます先生』(典拠米)。
先生と呼ばれているマジシャンは、ゆうきとも師である。
庵主も一番好きなマジシャンである。
挑発的な手品をやる人が多い中で、唯一威圧感がない手品を見せてくれる人なのである。

緊張することなく、安心してその手品を楽しむ事ができるマジシャンである。
その安定した技術は、仮に種を知っている手品であってもその雰囲気で楽しませてくれるのだ。
昔、黒澤明という映画監督がいた。その人の映画はトーンが高いのである。
一方、小津安二郎という監督がいた。その人の映画はトーンが低かった。

小津安二郎の映画は何も事件は起こらないのにじんわりとその面白さが味わえるのである。
ゆうきともの手品もそれに似ている。
手品がゆったり進むのである。客に余計な緊張を強いることがないのである。
一つ一つの動きに説得力がある。突然不思議が発生して驚かせるという手品ではない。

最後に、あれっどーなってんだこれ、と不思議さが湧き起こってくる味わい深い手品なのである。
お酒にも、最初はうまいと思わせて、呑んでいる内にそれほどのお酒でなかったと判ってくる酒
と、始めはそんなにうまいとは感じないのに、呑むほどにその深さが見えてくるお酒とがある。
庵主は量が呑めないで前者のようなお酒に軍配を上げるが、本当に旨いお酒は後者の方である。

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by munojiya | 2018-04-15 00:02 | 余外篇 | Trackback | Comments(0)